学習目標

芸術教養学科では、芸術を自由な市民の能力を拡張するための教養として捉え直し、芸術の過去現在のさまざまなありかたを世界的な視野で振り返るとともに、芸術的な活動を身近な環境で生かすための方法を学びます。

「芸術」は古くからある概念で、そもそもは人間が生まれながらに与えられた環境にはたらきかけ、それを改善するために身につけた知識や技術を指しています。それが長い歴史の過程で、近代以降は美的な作品世界を構築する技術に特化して用いられてきました。こうした限定づけは、そのなかで個人の自由な表現を遺憾なく発揮するためには必要なことでしたが、他方で芸術を特殊な領域として閉ざしてしまい、社会との距離を生じさせました。すでに19世紀から、この距離を縮めようと、何人もの優れたデザイナーや芸術家たちが活動してきました。しかし一般の市民が自分たちの手に芸術を取り戻すには、まだ途半ばです。
美的な芸術が生まれたのにはそれなりの理由があります。しかしその成果はそれなりに認めるとしても、芸術を個人の鑑賞の場面に留める必要はありません。芸術を自分の身のまわりの環境を改善する身体的な、感性的な技術としてもう一度位置づけ直し、ひとりひとりの関心と能力の特性に応じて、またそれぞれの生きる条件に応じて、より美しくより良い環境を作る意識を養うことが、本学科の何よりの目標です。

 

 

■芸術教養学科の学習目標と科目群(2014年2月15公開)

このカテゴリのよくある質問

今年度入学しました。まずはじめに何をすればいいですか?

例年4〜5月に、各地で新入生ガイダンスを開催します(京都、東京、福岡 ※2019年度の開催地)。新入生の方は、可能な限りまずはこちらに出席してください。その後は、定期的なガイダンスはありませんので、是非この新入生ガイダンスに出席して、芸術教養学科の履修方法やカリキュラム内容を習得し、学習のスタートとしてください。

履修登録(学習する科目を大学に登録)する必要はありますか?

本学通信教育部では、年度始めに履修登録する制度はありません。airUのテキスト科目(TR・TX)やWebスクーリング科目(WS)は、開講期間中であればいつでも学習を始めることができます。それゆえに、自分自身の強い意思と計画性が求められます。ご自身でしっかりと管理するようにしてください。

どのように学習をすすめていくのですか?

airU学習ガイド(学習の手引書:本サイト)やシラバス(授業概要)をよく読んで、卒業要件を確認しましょう。どの科目群から何単位修得しなければいけないかを確認したうえで、興味のある科目を選び、卒業までの道すじを確認してください。その上で、まずは1年間の学習計画を立てます。計画を立てたら実際に学習を始めてください。

学習する科目には、主に「テキスト科目(TR・TX)」と「Webスクーリング科目(WS)」とがあります。テキスト科目(TR・TX)は、電子テキスト(教科書)やシラバスといった教材をもとに自宅で学習し、レポート課題を提出し、教員から添削指導を受け、レポート課題合格後、単位修得試験を受ける科目です。そしてWebスクーリング科目(WS)は、動画教材とテキスト、章末テストをもとに学習をすすめ、コミュニティで意見を交しながら学習をすすめ、最終的にレポート試験を受験し、教員から全体講評を受ける科目になります。
テキスト科目(TR・TX)は年間を通して開講しています。Webスクーリング科目(WS)は、春期(4-6月)と秋期(10-12月)に開講する科目と、夏期(7-9月)と冬期(1-3月)に開講する科目があります。年間を通して開講していませんので、履修したい科目がある場合は、カリキュラム一覧から開講期を確認してください。
履修する科目は、開講期内に学習が完結するように学習計画を立ててください。

※テキスト科目(TR・TX)は開講年度内にレポート課題と単位修得試験の合格を目指してください。また、Webスクーリング科目(WS)も同様に、開講期間内にレポート試験の合格と全体講評の視聴を終えるようにしてください。これらをすべてを合格、視聴することで単位が認定されます。
Webスクーリング科目(WS)では、年度内であれば、動画教材の視聴履歴と章末テストの合格履歴を持ち越すことができます。

「入学許可証・卒業要件通知」とは何ですか?

学生各個人に対して、卒業に必要な単位数などをお知らせしている書類です(入学時に送付)。再発行はしませんので、卒業まで大切に保管してください。主に単位数と科目区分を記載し、必修科目については科目名も記載しています。科目名と科目区分についての詳細は、airU学習ガイド > 2. 教育課程 > カリキュラム > 科目一覧 をご覧ください。

ふだんの学習量はどのくらい必要ですか?

学習方法や学習計画は人それぞれです。最短年数での卒業を目指すのであれば、テキストを常に携帯して通勤電車の中で読んだり、就寝前1時間は必ず学習時間にあてたりするなど、学習時間を生活の一部にしてしまうことが大切です。なお、本学では1単位あたりの学習時間を45時間としています。ここから単純に計算すると、1年次入学生が最短の4年間で卒業する場合、1日の平均学習時間は約3.8時間となります。

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